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煎茶の茶師である前田文男
煎茶の茶師である前田文男氏は2008年の6月17日のNHKの放送された「プロフェッショナル 仕事の流儀」で放送されて以来、お茶の業界だけでなく様々な職人の心を動かしました。
仕入れるべき煎茶の葉を、前田文男氏がじっくりと吟味していくその様は鬼気迫るものを感じさせ、見た目からはじまり香りをかぎ、手触りを確認して5感全てから伝わる茶の具合を見ていきます。
普通は選択しないような煎茶を、前田文男氏は豪快に選んでは仕入れ用に選択をするといった点も、職人ならではのものを感じさせるものがあるのでしょう。
煎茶をブレンドしていく前田文男氏は、そのブレンドの仕方によって新しいうまみを出していくことが可能であることを強く語っています。
1種類だけの茶葉だけではなく合組によるお茶の究極を目指しているということでした。
お茶というひとつの世界で、前田文男氏の煎茶の至極の味や香りを作り出すことに魂を注いでいる様は、この放送を見ていたお茶に関わる人たちへの影響も大きかったことでしょう。
特に茶葉というのは時期によってその味から香りまで変わってくるものです。
とりわけ新茶においては非常に重要な時期であるため生産者はもちろんのこと、小売店から問屋まで全てが懸命に働くものです。
私たちがお茶をスーパー等やお茶店で購入するまでの過程には様々なドラマがあり、前田文男の煎茶の仕入れからブレンドまでの心血を注いだ過程には驚かされた人も多いのではないでしょうか。
特にブレンド過程の合組はお茶の開発においても重要な要素であるとされ、茶葉それぞれの魅力をどのように引き立てていくかというのが、できあがるお茶の香りや味に大きく影響していきます。
ちょっとしたバランスの違いで煎茶が全くの別物になってしまうということも、茶師の前田文男氏から伝わってきますし、お茶に関わる仕事をしている方であればなおのこと頷ける点は多かったのかもしれません。
極上の煎茶を生み出すまでには様々な苦難があり、その中で生き残った茶葉が合組によって初めて至極のうまみへと変わっていく様には、努力の結晶と感動を与えてくれます。
前田文男氏の言うプロフェッショナルについての考え方は、誰しも心を揺るがすことでしょう。
おごらずにいついかなる時も努力をおしまないで行動することができる、そんな強い心を持つというのは簡単にできることではありません。
逆にこれほどのプロフェッショナルの精神を持ち続けることができる方だからこそ、最高の煎茶を生み出すことができるのかもしれません。